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本物の“Pure”にこだわる

レンズ素材

PROMINARが使用するフローライトクリスタルは、色収差の徹底除去に大きな効果を発揮するレンズ素材である。

通常、レンズ焦点距離の長い光学機器は、波長によるピント差により色の滲みである「色収差」が発生しやすくなり、これが「見え味」を劣化させる大きな原因となる。
この色収差は、どんな高価な光学ガラスを使用しても除去することが難しい。

極めて分散の小さいフローライトクリスタルは、特殊部分分散性を持ったガラスの高度な組み合わせにより、赤から紫までの可視光線に対して色収差を抑える事が可能である。しかし、従来の光学ガラスに比べ遥かに扱いにくく、高度な加工技術を要求される為、より細心の注意を払い、手間と時間を掛けなければならないというリスクがある。それでも、独自の精密加工技術を用いてフローライトクリスタルを使用する事は、本物の“Pure”にこだわる為であり手間と時間を惜しまないものづくり精神をPROMINARは貫いている。

レンズ研磨技術

材料入荷から研削・研磨・芯取りに至るまで、技能蓄積を基に培った技の全てを1枚のレンズに集約する。特にフローライトクリスタルレンズの研磨では、1枚1枚に手の感覚による加工状態の把握を行い、約0.1μmの形状精度(真球度)を保っていく。
そして、他のレンズとは異なる特別な研磨材を調合する事により、高品質で安定した加工を行う。レンズは生き物であり、1枚として同じ形状の物は無い。その為、レンズ形状の精度・保証には光学干渉計を用いた「全レンズ面・全数検査」の手法を採用する。この手法は、通常の量産品では非効率とされるが、作業効率よりも「1枚のレンズに対する責任と愛情」を大切にしている為、全数検査を徹底している。
職人が思いを込めて研磨されたレンズをPROMINARで体感して欲しい。

コーティング技術

レンズに透過される光を眼に通した際、直接レンズの透過率特性が活きる為PROMINARのレンズ・プリズム全面にマルチコーティングを施し、高い透過率を実現させている。コーティングは薄膜でありながら応力を持ち、膜構成や加工条件によっては応力が原因でレンズやプリズムの形状精度が規格値を外れてしまう場合がある。
PROMINARは規格値が厳格である為、この応力を無視する事は許されない。形状精度に影響を与えないように、レンズの屈折率や構成に応じて最適化された何層ものコーティングを施していく。

デジタル光学機器に備えるレンズの欠点を補うデジタル補正には頼らない。職人の手で研磨からコーティング、一連の生産ラインを通し高い光学性能を発揮させる。

組み立て技術

操作を意識させない滑らかな動き。自然と手に馴染み、人と一体となるものづくり。
その実現の為に、磨き上げられたレンズとミクロン単位で正確に加工された部品を最適な配置とバランスで調和し組み立てていく。可動部もグリスの塗布量や部品の組み合わせを変えながら、手の感触で確かめ1台1台繰り返し時間をかけ調整していく。

新たに生まれたPROMINARは、まるで手にした使用者の一部となり、ありのままの自然が瞳に映し出される。これはPROMINARにのみ許された特権である。